喫煙者は歯周病の自覚症状が無い
2015年 08月 11日
- タールが付着すると歯垢(プラーク)や歯石がつきやすい
- だ液が減り口の中が乾燥して再石灰化が行われにくい
- ニコチンが血管を収縮させ酸素や栄養分の供給が不十分
- ニコチンが免疫細胞の働きを抑え抵抗力も落ちてくる
- 喫煙によってビタミンCが消費され手術後も治りにくい
喫煙者は実年令が40歳でも、歯肉年令は60歳という事になってしまう。よって、喫煙者は自分の歯を失う可能性がより高い。 また、喫煙に生活習慣病の糖尿病が加わると、糖化による老化が加わる。喫煙+糖尿病だとさらに歯周病が進んで歯を失う本数が明らかに多くなる。
上記、こちらのサイトからの転用です。
歯周病リスク、受動喫煙が喫煙より高い数値-男性に顕著な傾向、国がんなどの研究
医療介護CBニュース 8月21日(金)17時44分配信
たばこを吸わない人でも、ほかの人のたばこの副流煙にさらされると歯周病リスクが高まるという研究結果を国立がん研究センターと東京医科歯科大の共同研究グループが発表した。男性の非喫煙者で、家庭と家庭以外で受動喫煙した人の場合、非喫煙者で受動喫煙の経験がない人に比べリスクは約3.6倍となり、喫煙者のリスクを上回る結果だった。このため、同グループは喫煙者に対し、「自分や家族の健康のために禁煙を」と呼び掛けている。【室谷哲毅】
この研究は、生活習慣とがんなどの生活習慣病との関連について追跡調査する多目的コホート研究の一環として実施された。1990年の生活習慣などのアンケート調査に答えた、秋田県横手保健所管内に住む40-59歳の男女を対象に、歯科アンケート調査への回答と歯科検診を受けてもらい、そのうち1164人(男性552人、女性612人)を対象に解析した。
対象者を男女別に「受動喫煙経験のない非喫煙者」から「喫煙者」まで6つのグループに分けるとともに、6ミリ以上の歯周病ポケットが1歯以上ある場合を重度の歯周病と定義した上で解析したところ、男性の場合、受動喫煙経験のない非喫煙者に比べて、喫煙者の重度の歯周病リスクは約3.3倍に跳ね上がった。
しかし、非喫煙者でも家庭と家庭以外で受動喫煙経験のある人の場合は約3.6倍と喫煙者を上回る数値となった。家庭のみで受動喫煙経験のある非喫煙者も約3.1倍と高かった。家庭以外のみの受動喫煙の場合は約1.3倍だった。ただ、女性については喫煙・受動喫煙の状況と歯周病との間に関連は見られなかったという。
たばこのニコチンは、歯周病を引き起こす歯周病菌の発育を促進し、その病原性を高める働きがある。また、喫煙そのものが全身の免疫力を低下させ、歯を支える組織の破壊を助長するため、歯周病菌に感染しやすくなる。受動喫煙でも同様のメカニズムが働くと推察されるという。
研究グループは、「喫煙は歯の健康を低下させるリスク要因であることが確認された」とした上で、「歯周病は糖尿病など他の病気のリスク要因でもあるので、予防や治療を心掛ける必要がある」としている。