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タバコと乳癌

乳がん体験者では、生涯を通じた喫煙量が多いほど、乳がん再発率・乳がん死亡率・すべての死因を合わせた総死亡率が段階的に高くなるという論文が、米国国立がん研究所雑誌に2013年12月7日公表された。

米国の3件の追跡調査に参加する乳がん体験者の女性9975人を調査した。末期がん(ステージ4)の患者は除外した。

乳がんと診断されてから平均2年後に質問票調査を行い、喫煙状況をたずねた。具体的には、もともと喫煙していない(非喫煙者)、調査の時点で喫煙を止めていた(元喫煙者)、調査の時点で喫煙を続けていた(喫煙継続者)の3グループに分けた。

さらに、元喫煙者と喫煙継続者については、生涯を通した喫煙量を調べるために「喫煙指数」を計算した。

<喫煙指数=1日の喫煙量(20本を1箱とする)×喫煙年数>

たとえば、1日20本(1箱)を30年吸っていれば、1×30=30。また、1日10本(0.5箱)を20年吸っていれば、0.5×20=10。

平均11.1年の追跡調査により、乳がん再発1727例、乳がん死亡1059例、乳がんを含めてすべての死因をあわせた総死亡1803例を確認した。

その結果、以下のようなことがわかった。

  • 生涯を通した喫煙量をあらわす喫煙指数が高くなるにつれて、乳がん再発・乳がん死亡・総死亡のリスクが段階的に高くなる
  • 喫煙継続者のリスクは高い
  • 元喫煙者のうち、喫煙指数が20以上のリスクは高い
  • 元喫煙者 のうち、喫煙指数が20未満の場合は、乳がん再発・乳がん死亡・総死亡のいずれも、はっきりしたリスク上昇はない
喫煙は「健康な女性が乳がんになるリスクを高める要因」であることは、概ねはっきりしている。今回の研究は、喫煙が「すでに乳がんになった体験者の経過を悪化させる要因」でもある可能性を示した点が重要。

こちらのサイト からの抜粋です。

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タバコを吸うと乳癌は非喫煙の1.9倍増える。同時に、乳癌は「受動喫煙のみ」でも明らかに増加する。
乳癌で最も重要なのは「11歳までの受動喫煙の有無」…11歳までに受動喫煙があると乳癌になる確率は4.5倍
21歳以降だと2.5倍になる。
乳房が発達してくる「第二次性徴期」の初期(女の子は9歳頃)における受動喫煙の影響が大きい。よって乳癌の発症リスクは配偶者の喫煙があるかも大切ですが、「父親が喫煙するか否か」がより重要。

つまり、タバコを吸っている親は、将来自分の娘を乳癌で苦しめるかもしれない、ということをしっかり認識する必要がある。それでもタバコを吸いますか???ちなみに換気扇の下で吸っても受動喫煙は妨げられない。
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乳がん診断後生存率、喫煙で低下の可能性-宮城県立がんセンターの角川部長ら指摘

医療介護CBニュース 8月8日(土)12時0分配信

宮城県は、県立がんセンター乳腺外科の角川陽一郎部長らの研究グループが、喫煙が乳がん診断後の生存率を下げる可能性があることを明らかにしたと発表した。喫煙は、乳がん罹患後の予後も悪化させることなども考察されるため、「早期の禁煙または最初から喫煙しないことが重要」としている。【新井哉】

 乳がんについては、生活習慣が予後に関係するとの見方もあり、これまで海外を含めた研究で、喫煙と乳がん患者の予後との関連が検討されてきたが、その結果は一致していないという。

 角川部長らの研究グループは、県立がんセンターに1997年から2007年に来院した848人の女性の乳がん患者を7年間ほど追跡したところ、21.5年以上喫煙している閉経前の乳がん患者は、喫煙していない患者に比べて、乳がんでの死亡リスクが3.4倍高いことなどが分かった。

 特に乳がんの悪性度を測る際の指標となっているエストロゲン(女性ホルモン)受容体とプロゲステロン(黄体ホルモン)受容体を発現する乳がん患者で、こうした関連が示唆されたという。この研究の成果は、日本癌学会の機関誌「Cancer Science」のオンライン版に掲載された。


by rrmat288 | 2015-08-08 06:30 | タバコ問題 | Comments(0)