海を飛ぶ夢(2004年)
2014年 09月 24日
2004年スペイン映画
<あらすじ>
事故で四肢麻痺となった主人公が、法律では認められていない尊厳死を求めて闘いを繰り広げる姿を通して、生とは何かを問いかけていくヒューマン・ドラマ。尊厳死を望んだ実在の人物ラモン・サンペドロの手記を基に「アザーズ」のアレハンドロ・アメナーバル監督が映画化。主演はハビエル・バルデム。
スペイン、ラ・コルーニャの海で育ったラモン・サンペドロは19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中を旅して回る。だが1968年8月23日、25歳の彼は岩場から引き潮の海へダイブした際に海底で頭部を強打、首から下が完全に麻痺してしまう。以来、家族に支えられながらも、ベッドの上で余生を過ごさなければならなくなったラモン。彼にできるのは、部屋の窓から外を眺め、想像の世界で自由に空を飛ぶことと、詩をしたためることだけ。やがて事故から20数年が経ち、彼はついに重大な決断を下す。それは、自ら人生に終止符を打つことで、本当の生と自由を獲得するというものだった。そしてラモンは、彼の尊厳死を支援する団体のジェネを通じて女性弁護士フリアと対面し、その援助を仰ぐことに。また一方、貧しい子持ちの未婚女性ロサがドキュメンタリー番組でのラモンを見て心動かされ、尊厳死を思いとどまらせようと訪ねてくる…。
ここのところ、血生臭い映画の鑑賞が多かったので、ヒューマンドラマを1本。好きな俳優であるハビエル・バルデムさんが主演ということも動機でレンタルしました。尊厳死という重いテーマの映画ですが、出演者みんな良い人で、「世界中が泣いた」というキャッチコピーは大げさですが、温かい涙が流れる作品ではと思います。
主人公の設定が実年齢より20歳も上を演じたハビエル・バルデムさん、凄いです。