下町ロケット/池井戸潤
2013年 01月 22日
FBで知り合いが紹介してて読了。一気に読みました。泣けましたなあ~。熱いぜ佃製作所!
「仕事というのはとどのつまり、カネじゃないと佃は思う。いや、そういう人も大勢いるかもしれないが、佃は違う。子供のころアポロ計画に興奮し、図書館の図鑑で月面の写真を眺めて育った佃には夢がある。自分のエンジンでロケットを飛ばしたいという夢だ。」
(水素エンジンの特許使用料を巡っての場面で)
「俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが、二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。お前だって、ウチの会社でこうしてやろうとか、そんな夢、あったはずだ。それはどこ行っちまったんだ。」
(会社を去ってゆく社員真野に主人公が投げかけた台詞)