2017年 06月 05日 ( 1 )

薄れゆく記憶のなかで

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1992年日本映画
<あらすじ>
鷲見和彦は岐阜県の県立高校でブラスバンド部に所属する高校三年生。分厚いメガネをかけた同級生の琴澄香織をからかっていたが、誤って彼女のメガネを壊してしまい素顔を見たことから、香織に恋をしてしまう。夏休みの合宿を境に二人は交際を開始。静かに愛を育む二人だったが、香織は雨が乱した浴衣から露出した胸のあざを和彦に見られたことから、思わず長良川に身を投げてしまう。香織は何とか一命を取り留めたものの、それまでの記憶を失っていた…。

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オール地方(岐阜)ロケ&低予算の映画ということです。中・高校生時代のあの空気感がなんとなく蘇ってくるような作品でした。ストーリー的には無理があり、ベタでもありますが、しみじみと心に残る映画です。今の若い人が観ても「???」かもしれません。
10年前に書いた香織の手紙にホロっとしますね。
DVDももう廃盤になっているようで惜しいです。

<冒頭のナレーションより>
10年前、私はどこか田舎にいけば必ずあるような、ごくありふれた県立高校の3年生でした。今思い出しても、胸がきゅーんと締め付けられるような輝かしき青春時代。1年後に迫った大学入試を目指してしに物狂いで勉学に励み、そのかいあって成績は常にトップクラス、部活動においても副部長として積極的に参加し数々の栄誉ある賞を受賞、ときには勉強の悩みや将来の夢を友と語らい、こころから信頼できる親友のたくさん出来ました。しかしこの年頃の最大の関心はなんと言っても男女交際でしょう。私も恋をしました。高校生としての節度を守ったプラトニックな恋でした。とても燃え上がっていました。
このように記憶とは事実とかけはなれたもののようです。
しかも、それが思い出ともなると時間というベールをかぶって都合よく美しくなって行くのです。
正直なところ、今なそのころどんなことがあったのかほとんど憶えていないのですが、ただ一つ薄れゆく記憶の中で、まぶたに焼き付いて離れない、思い出すたび胸が締め付けられるのが、この橋の上から見た、長良川の流れです。




by rrmat288 | 2017-06-05 16:09 | 映画・DVD鑑賞/読書 | Comments(0)